家事按分とは
家事上の費用は、経費として確定申告で申請することはできません。家事上の費用とは、事業(農業)とは関係のないプライベートで使ったお金のことを指します。
しかし自家用車を業務としてもつかっている、自宅の一部を作物や肥料を保管する倉庫として使っている場合などで、1つの請求に家事上の費用と事業用の費用が混在している場合があります。この場合は一定の条件を満たせば事業用につかっている部分について経費として計上することができます。これらの費用は家事関連費と呼ばれ、事業用と家事用にあん分して事業用の必要経費として計上することを家事按分(かじあんぶん)といいます。
家事按分となる対象経費や按分割合の計算方法については下記で説明していますので参考にしてください。
家事按分の入力方法
支出(経費)と減価償却資産の入力方法があります。
①支出(経費)の家事按分の入力方法
日々の取引登録で入力します。
支出の入力には、必ず事業割合(%)の入力が必要です。最初に開いたときには100%となっていますので、事業で使った分の%を入力します。
例)電気代32,000円のうち、80%が農業用、20%が家事(プライベート)用の支出の場合
- 動力光熱費を選ぶ
- 日付を入力
- 事業割合を80%で入力
- トータル金額32,000円を入力

登録すると、自動的に家事按分されて経費となる分が支出として登録されます。
(取引一覧から確認することができます)

②減価償却資産の家事按分の入力方法
減価償却資産の登録画面に、事業割合(%)を入力する欄があるのでここに事業割合を入力します。
一度入力した事業割合は翌年にも引き継がれるため、事業割合を変えたい場合には修正が必要です。

科目に事業割合を登録する
支出(経費)入力時に、よく使う事業割合がある場合には、科目に事業割合を登録しておくことで、その科目が選ぶと自動的に登録した事業割合がでるようにすることもできます。
※科目に対して1つしか登録できないため、登録するとデフォルトでその%が表示されますので、按分する必要のない費用まで按分しないよう注意してください。
- 画面下のメニューを押す

- 確定申告関連の「事業割合設定」を選ぶ

- 事業割合設定画面一覧画面が表示されたら追加するボタンを押す

- 設定したい科目を選び、事業割合を入力して登録します

